中小企業診断士について 2017年 6月 2日

1,はじめに

ホームページにて,試験に合格したことや,その後,登録のために必要となる実務補習を受講していることをお伝えした中小企業診断士ですが,平成28年11月までに中小企業診断士登録及び愛知県中小企業診断士協会への登録が済みました。
その後,新人中小企業診断士として,手探り状態でしたが約半年活動しましたので,今回の記事では,これまでの活動の振り返りをしたいと思います。

2,中小企業診断士の仕事

そもそも,中小企業診断士とは何者なのかわかりにくいかもしれませんが,中小企業診断協会の説明では,「中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行う専門家」で,「法律上の国家資格として、『中小企業支援法』第11条に基づき、経済産業大臣が登録」するとなっています。国の中小企業向け施策を活用したり公的機関と連携したりしながら,中小企業の経営課題を解決するためのアドバイスをする人というイメージでしょうか。

ホームページ記事⑬(中小企業診断士について)

(中小企業診断士の徽章。モチーフは羅針盤)

  中小企業の経営課題全般への対応が求められるため,具体的な業務内容は、経営戦略立案、営業強化、生産管理、在庫管理、販路開拓、資金繰り改善、財務体質の改善、労務・法務対応の支援、補助金・助成金申請の支援など多岐にわたります。一人ですべての課題に対応するのは困難なので、専門分野に絞って支援するケースや、チームを組んだりコンサル会社を設立したりして支援にあたるケースが多いです。
こうした業務の性質上、一定の社会経験を積んでから中小企業診断士の資格を取り活動している場合がほとんどです。典型的なケースとしては、金融機関出身者が経営再建や資金繰り改善に関する助言をするケース、自動車会社の勤務経験のある方が生産管理の指導をするケースが挙げられます。
ここまでの説明で、中小企業診断士が診断・助言を行った程度で本当に経営が改善するのかという、至極ごもっともな疑問が思い浮かぶ方もいらっしゃると思います。この点、優秀な中小企業診断士から的確な診断・助言を得ることができた場合には、劇的に経営が改善することがあります。成功例として、中小企業診断協会が、「中小企業診断士の活用事例」を公表していますので、興味のある方はご覧ください。

3,これまでの活動

こうした資格を幸運にも取得でき、協会への加入もできましたので、まず、新入会員の歓迎会などのイベントに出席するなどして、知り合いを増やしたり実際の活動内容を把握したりするところから始めています。

ホームページ記事⑬(中小企業診断士について)

(新入会員ウェルカムパーティーの様子)

また、中小企業診断士が知識や経験を共有するための研究会が多数開催されていますので、企業再生研究会、実践経営コンサル研究会などに加入し、実際に経営診断を行ったり、法務に関するプレゼンを行ったりもしています。

ホームページ記事⑬(中小企業診断士について)

(企業再生研究会でのプレゼン資料表紙)

  平成29年5月には、信用保証協会連携事業経営診断員に登録しました。ものものしい名称ですが、通称「3日間診断」と呼ばれる経営診断の診断員です。信用保証協会より経営診断の依頼のあった企業について、3日間で経営改善の指導を行うという事業の診断員に登録したということになります。
まだ、登録したばかりですが、診断する企業が決まれば、本格的に中小企業診断士としての活動が始まります。

4,最後に

地道に経験を積み、法律問題だけでなく経営課題の解決についても役に立つことができればと思います。今後ともよろしくお願いいたします。

以 上